富士堂漢方医学研究所

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日本漢方方証医学会

臨床に方証医学という解を。

近年、医療は高度化する一方で、慢性疾患や体質差など個別性への対応は依然として課題です。
私たちは、日本漢方・中医学・西洋医学の長所を統合し、症候・体質・病から「証」を導く新たな体系 SCI方証医学を提唱してきました。

本学会は、その理論を臨床・教育・研究の場で発展させ、根拠ある漢方医学を確立することを使命としており、会員同士の学術交流、症例発表、教育活動を通じて、方証医学を標準化し、現代医療との架け橋を築いていきます。

会長のご挨拶

「目の前の患者さんに最適な薬方をどう見出し、治療につなげるか」――これは私を含め、臨床家が常に追い求めてきた問いです。

中医学・漢方医学の学びと実践を始めてから、早くも43年が経ちました。その間、歴代の諸賢の優れた医薬経験をいかに継承するか、空想的な推測を排除しつつ現代医学と照らし合わせて研究を進めるにはどうすべきか、そして伝統医学が持つ心身一体・全人的な特性をいかに発揮できる確かな診療体系を築くか――問い続けた結果として、私は「SCI方証医学」を提唱するに至りました。

SCI方証医学とは、(生体反応)を症候(S)・体質(C)・(I)の3要素の共通部分としてとらえ、そこに的確に対応する処方(薬方)を確実に導き出すための理論と実践体系です。(拙著『漢方求真―体質・症候・病から探求する薬方の証』参照)

この方法論は、一般的な病態はもちろん、眼球使用困難症候群、不明熱、周期的に発作する逆上せ、夜尿症、緑内障高眼圧、さらには新型コロナ重症例など、複雑で難治とされる多くの症例にも顕著な効果を示しています。

私はこのSCI方証医学を、漢方医学を志す方々にぜひご紹介したい。そして共に研鑽を重ね、この学問をより充実させ、医学の発展と多くの患者様への貢献につなげたい――その強い思いから、日本漢方方証医学会を設立いたしました。

皆さまのご入会を心よりお待ちしております。

2025年9月吉日  会長 許志泉

活動内容

本学会では、会員が学び、交流し、共に成長できるよう、さまざまな活動を行っています。

  • 講座・学術大会・症例発表会 の開催を通じ、知識と実践の共有を深めます。
  • ②学会誌や会報により、最新の研究や臨床情報を発信します。
  • ③認定試験制度を整え、確かな実力を証明する場を提供します。
  • ④研修旅行や視察を企画し、現場での学びと体験を広げます。
  • ⑤国内外の研究者・団体との交流により、国際的な連携を強化します。
  • ⑥会員同士の交流会を通じて、世代や分野を超えたつながりを育みます。
  • ⑦広報活動により、方証医学の社会的な認知を高めます。
活動スケジュール
  • プレセミナー/初級講座①:SCI方証医学とは/初級講座②:麻黄証・麻黄体質
  • 初級講座③:桂枝証・桂枝体質1/初級講座④:桂枝証・桂枝体質2
  • 初級講座⑤:柴胡証・柴胡体質1/初級講座⑥:柴胡証・柴胡体質2
  • 初級講座⑦:半夏証・半夏体質/初級講座⑧:乾姜証・乾姜体質
  • 初級講座⑨:石膏証・石膏体質/初級講座⑩:大黄証・大黄体質
  • 症例報告会、特別講演、懇親会を予定
  • 初級講座⑪:黄耆証・黄耆体質/初級講座⑫:地黄証・地黄体質

※全て録画配信(アーカイブ配信)を予定しています。リアルタイムで参加できない方も後日視聴が可能です。

※日程・内容は変更になる場合があります。最新情報は随時更新いたします。

入会資格・費用

会員には2種類あり、それぞれの入会資格と費用は以下の通りです。

正会員

漢方・東洋医学・医学・薬学などに携わる方、または学びたい方なら、学歴や経験を問わず入会いただけます。

  • 入会金:10,000円(初回のみ)
  • 年会費:10,000円(年度途中の入会も同額です)

賛助会員

本学会の活動を応援してくださる個人・団体・法人の方を対象としています。資格制限はありません。

  • 賛助会費:1口 30,000円(口数は任意)

入会のお申し込み・ご質問は、下記お問合せフォームより承っております。

会則・個人情報の取り扱いについて

ご入会・お問合せフォーム

漢方医学・中医学に関連する職歴や学習の経験がある方はご記入ください。例:○○薬局にて相談販売経験あり
会員種類
ご希望の項目をひとつお選びください。
ご質問等ありましたらご入力ください。入会希望の方はフォームの送信をもって、会則および個人情報の取扱いに同意したものとさせていただきます。