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貴方に絶対役立つ東洋医学第9号 - 発行者 : 許志泉

掲載のコラムは、許志泉先生が以前 「 まぐまぐ! 」 に発行していたものです。
東洋医学にご興味がある方、ぜひお読みください。

漢方は何に効くのか?許志泉の漢方経験 < 症例集2 >

医学は日々進化していますが、ウイルスはまだまだ未知の世界でもあります。
下記は、昔の症例ですが今に通じるものもありますので、是非ご覧ください。

ウイルス感染疾患に大変効く漢方

ウイルスに効く抗生剤が無いため、ウイルス感染疾患は大変問題になっております。

よくある殆どの風邪や2003年中国で流行した猛威的なSARS ( 新型肺炎 )、ノロウイルス性胃腸炎、
インフルエンザ、それから怖いAIDS [ エイズ ] なども健康に対し脅威な疾患となっております。

ウイルスに効く抗生剤が効か無いため、医学科学家たちはワクチンを作ろうとしますが、ウイルスは大変
変わりやすいため、ワクチンが出来ても効かないことも十分あります。西洋薬がウイルス性疾患に効かない
反面、漢方は大変効果があります。

今回は、私の代表著作
よく見られるウイルス性疾患における中医学診療 (中国語:常見病毒病的中医診治) 」 からインフルエンザの症例を2点ご紹介致します。


症例1  11歳女性児童  [ 1月28日初診 ]
  • 前日より、寒気、だるさを自覚。夜から39.3の熱が出た。
  • 咳が少しある。喉の痛み。舌淡紅苔薄。
処方 3日分
葛根、麻黄、杏仁、桂皮、石膏、連翹、桔梗、甘草、板藍根、半夏、荊芥、金銀花、
茯苓、生姜、大棗

1月31日診察では、29日より熱が徐々に下がり31日に平熱になったとの事。
現症:鼻つまり、鼻水 ( 膿性も混じっている )、咳。

処方 3日分
麻黄、升麻、桔梗、杏仁、石膏、半夏、黄芩、大棗、生姜、甘草、蘇葉、陳皮、茯苓、
辛夷、麦門冬

【考案】 2回目の処方後、咳も鼻水も無くなったとの事です。今回は、児童、高熱、悪寒、喉の痛みなど、麻黄湯で解表する、石膏、連翹、板藍根、金銀花で清熱し、熱がすぐに下がりました。
その後、余熱を取除いて全治。
次の症例2は、彼女の母親で膠原病[SLE/SJS] にかかっており、ステロイド剤で維持治療していましたが、免疫力が低下していました。


症例2  38歳女性主婦  [ 2月3日初診 ]
  • 前日より全身のダルさ、眠たい、節々痛い、頭痛、喉の痛み、咳、くしゃみ、鼻水が出る。
  • 熱が出ない。
  • 全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群(SjS)。ステロイド剤(リンデロン0.6投与中)。
処方 3日分
麻黄、附子、細辛、甘草、荊芥、連翹、薄荷、蒼朮、薏苡仁、陳皮、蘇葉、桔梗、黄芩

【考案】 全身のだるさ、眠気があり、発熱はありませんでした。
そこで麻黄附子細辛湯で治療したら、正気を助けながら邪気を追い出せたのです。

東洋医学では 「 同病異治 」 という言葉があります。
この意味は、同じ病気でも証が違いえば用いる処方も違って くるこという事。まさに今回の症例ですね。
今回の症例からも患者さんの為のオーダーメード医療という重要性がよく分かります。

次回の第10回目は、漢方は何に効くのか? - 許志泉の漢方経験 [ 症例集3 ] についてお話します。
それでは、またお会いしましょう。

前回の第8回目は、こちらから 漢方は何に効くのか? - 許志泉の漢方経験 [ 症例集1 ]

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許先生のコラムバックナンバー東洋医学コラム

こちらは、許先生のコラムバックナンバーになります。読み返してみると勉強になりますよ。

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