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貴方に絶対役立つ東洋医学第7号 - 発行者 : 許志泉

掲載のコラムは、許志泉先生が以前 「 まぐまぐ! 」 に発行していたものです。
東洋医学にご興味がある方、ぜひお読みください。

漢方2 漢方の分類

漢方は少なくとも以下の分類方法によって分類されており、漢方薬の歴史や膨大な経験が見えます。

1. 四気五味による分類

五味 [ 漢方の性質の分類 ]

  • 酸 ・・・ 酸っぱい。収斂作用があり、肝臓・胆嚢・目によい。
  • 苦 ・・・ 苦い。消炎作用があり、心臓によい。
  • 甘 ・・・ 甘い。滋養作用があり、脾臓・胃によい。
  • 辛 ・・・ 辛い。発散作用があり、肺・鼻・大腸によい。
  • 鹹 ・・・ しょっぱい=かん。柔和作用があり、腎臓・膀胱・耳などによい。

四気 [ 漢方の性質の分類 ]

  • 寒 ・・・ 身体を冷やす。のぼせや高血圧によい。
  • 熱 ・・・ 身体を温める。貧血や冷え性によい。
  • 温 ・・・ 熱と同じ作用だが、熱よりは弱い。
  • 涼 ( 冷 ) ・・・ 寒と同じ作用だが、寒より弱い。

その他に「平」の性質もある。「平」は、寒でも熱でもないもの。
たとえば、甘草(カンゾウ)は甘、平、滋養、緩和の作用を持って、諸薬の調和、解毒などの作用がある。

黄連 ( オウレン ) は、苦・寒・清熱 ( 熱を取る )、燥湿 ( 湿気を取る )、安神、下痢止め等の作用がある。
今の研究で、黄連が認知症 ( 痴呆 ) 防止と治療にも有効です。

2. 使い方による分類

湯薬
煎じ薬です。生薬の組み合わせ自由ですので、患者様の体質、症状、環境などに合わせられるので、オリジナルなオーダーメードの治療になります。
これは本格的な漢方治療になります。
丸薬
錠剤を含む規制の成分や生薬などで作られたもので、服用便利です。
粉剤です。煎じ薬と一緒に治療することが多いです。
膏薬
外用剤
丹薬
大きい丸薬、たとえば中風 ( 脳卒中 ) 治療の大活絡丹
顆粒剤
今よく使われているツムラ、コタロウ、カネボウなどの製剤です。


3. 漢方薬の効能効果による分類

五味 [ 漢方の性質の分類 ]

漢方薬は、一つ一つの生薬の効能効果の分類です。
ここから東洋医学の経験豊富さや独特な視点が見えます。

解表薬 ( げひょうやく ) ・・・ 邪気 ( 風、寒、湿など ) を発汗で追い出す。風邪、外感病初期で使用。
代表な物は、麻黄 [ マオウ ]、桂皮 [ ケイヒ ]、荊芥 [ ケイガイ ] など。

清熱薬 ( せいねつやく ) ・・・ 熱を清す。熱を下げ、体にこもった熱を取り除くことができます。
代表な物は、石膏 [ セッコウ ]、黄連 [ オウレン ]、黄? [ オウゴン ]、連翹 [ レンギョウ ] など。

祛暑薬 ( きょしょやく ) ・・・ 夏の暑気を取り除くもの
散寒薬 ( さんかんやく ) ・・・ 風寒を取り除くもの
瀉下薬 ( しゃげやく ) ・・・ 便秘を解消する、或いは下剤を使って体の熱や瘀血などを取除きます。
利水滲湿薬 ( りすいしんしつやく ) ・・・ 水分の代謝をよくする。余計に溜まった湿、水などを排泄します。
去風湿薬 ( きょふうしつやく ) ・・・ リウマチや筋肉痛、関節痛などの治療薬です。
行気薬 ( こうきやく ) ・・・ 気の滞りを解消する。気と血の循環をよくする。
理血薬 ( りけつやく ) ・・・ 血液循環をよくし、瘀血などを取り除く。
化痰止咳平喘薬 ( かたんしがいへいぜんやく ) ・・・ 痰を取り、咳や喘息などの治療薬です。
消導薬 ( しょうどうやく ) ・・・ 体に溜まったものを取り除く。食べ過ぎで食積、痰積、瘀血など無くす薬です。
補益薬 ( ほえきやく ) ・・・ 陰陽気血などを補う。当帰 [ トウキ ]、人参 [ ニンジン ]、地黄 [ ジオウ ]など。

今回は、少し難しかったですね。ご質問があれば、是非ともお寄せください。
次回の第8回目は、漢方は何に効くのか? - 許志泉の漢方経験 [ 症例集1 ] についてお話します。
それでは、またお会いしましょう。

前回の第6回目は、こちらから 東洋医学 - 漢方治療に関する一般認識

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許先生のコラムバックナンバー東洋医学コラム

こちらは、許先生のコラムバックナンバーになります。読み返してみると勉強になりますよ。

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