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貴方に絶対役立つ東洋医学第5号 - 発行者 : 許志泉

掲載のコラムは、許志泉先生が以前 「 まぐまぐ! 」 に発行していたものです。
東洋医学にご興味がある方、ぜひお読みください。

どうやって、診断する?「 望・聞・問・切 」 の四診法 - 総合的、全体的な診断法

アンバランスを見つけるためは、まず全体から診なければなりません。四診法という東洋医学の独特な
診断方法には 「 望、聞、問、切 」 があります。今回は、私自身の診療経験を合わせてお話します。

「 望 」 をきちんと見ること

患者さんの歩き方を見れば、どこの痛みやどこの筋肉の疲れやすいなどが分かり、顔色や髪の毛を見れば、気血や腎気の強弱が分かります。また皮膚の様子を見れば、汗の出やすさが分かるので、気の表裏の程度が推測できます。

中でも一番重要なことは、舌を見ることです。いわゆる舌診です。
舌は粘膜組織なので、舌の色、形態、水分、硬さ、苔の色、厚さなどが見れば、体の胃腸の様子、全体の水分の代謝、気血の巡る様子が分かります。例えば舌色暗紅、紫色なら、瘀血が溜まります。苔が多くて、汚い感じであれば痰湿が溜まっている証拠です。また舌の縁に歯痕が付いている場合は、余計な水分が
代謝されていないことが分かります。

「 聞 」 を見逃さないこと。答えやすい 「 問 」 をすること。

患者さんの話し方には、それぞれ特徴があります。感冒の時には変な声をしていたり、声の大きさは正気の強弱にも反映し落着かないときは、怖がる声などそれぞれ特徴を持っています。声からも心や精神の状況が見えるので、見逃さないことです。

また 「 嗅ぐ 」 ことも重要です。体臭の強さ、便の臭さ、おりものの臭いなども体の異変として表れます。 患者さんの話す言葉を聞き漏らさないよう、また患者さんが答えやすい質問 「 問 」 をすることが大事です。

「 切 」 は丁寧且つ慎重に

触診、按診などを指します。日本では江戸時代より腹診が作られましたね。腹診は部位によって押すと、緊張度、動悸の有無、苦しさなどの症状から、虚実、臓腑との関係が分かり漢方薬の選択にも繋がります。
もう一つは脈診です。 脈は部位、深さ、大小、力、硬さ、リズムから、体質との関係、邪気の深さ、臓腑の様子などが参考に診断できます。

今回お話した四診法を総合的に判断することを中医学では 「 四診合参 」 と言います。
もちろん 「 望、聞、問、切 」 の技術は、たくさんの訓練や臨床経験を積んで少しずつ分かるものですので、焦らず一つ一つをきちんと理解した上で経験を積んでください。

いかがでしたか?韓国ドラマの 「 チャングムの誓い 」 の医女への道の中でも脈診などの姿を見ることができますので、 興味のある方は是非ご覧ください。

次回の第6回目は、東洋医学 - 漢方治療に関する一般認識 についてお話します。
それでは、またお会いしましょう。

前回の第4回目は、こちらから バランス回復 - 「 平 」 という養生治療観

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許先生のコラムバックナンバー東洋医学コラム

こちらは、許先生のコラムバックナンバーになります。読み返してみると勉強になりますよ。

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