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貴方に絶対役立つ東洋医学第3号 - 発行者 : 許志泉

掲載のコラムは、許志泉先生が以前 「 まぐまぐ! 」 に発行していたものです。
東洋医学にご興味がある方、ぜひお読みください。

東洋医学の基本的な考え方 - 2常に変動する - 生理病理の恒動観

「 生理機能、病理反応などが常に変動する 」 ということは東洋医学の基本的な考え方の一つです。
この点を理解することは非常に重要です。各生理機能として、生 ( 生まれ )、長 ( 成長発育 )、壮 ( 一番強い時 )、老 ( エイジングや老化 )、死のライフサイクルは違います。

女性の生理周期 ( 性周期 ) に伴う陰陽気血などが変動しています。体内時計などによる睡眠、血圧、自律神経、ホルモン、肝機能などの変化も人間の健康にすごく関わっているのです。

一年四季の気候に合わせて体の機能も調節しています。

同時に体力、気分、精神の面も変動しております。各機能が互いに調節し合って、健康状態を保ちます。生理機能の変化があるからこそ、厳しい時に戦えるし、優しいときに休めます。健康状態を維持するため、生理機能がある範囲で変動しなければなりません。容認される幅を超えて不規則な変動を無理に起こすと病気の方向に向いてしまいます。

生理機能の変化によって、強い時と弱い時が出てきます。良いライフスタイルが体の生理機能を準じて行動することを指しています。以上のことが分かっていただければ、東洋医学の養生の重要性が理解できるでしょう。養生というのは自分自身で精神、心理、栄養、飲食起居、四季相応等の方面で自然、社会、生理機能など一致して行動することです。

また専門家の漢方、針灸、推拿 ( 整体マッサージ )、気功、カウンセリング ( 東洋医学では祝由といい周りの環境との具合度の分析により心を正して、健康度を高めたり悩みや苦痛を解消したりすること ) などの指導や治療 ( ここでは未病治療 ) により半健康状態を是正することで健康維持します。生理状態と同じく、病気になるときも、病態 ( 東洋医学では 「 証 」 というもの ) がやはり変動しております。

同じ病名でも人により、体のでき方や心の強さ、柔軟さ。また四季の変化や環境の違いなどでかなり違います。同じ人でも時間や場所、気候やきっかけ、心理状態や社会環境、ストレスの度合い、正気 ( 免疫状態 )、邪気の強さなどによりかなり違います。そのため 「 証 」 の診断も違ってくるので、当然治療も違います。だからこそ、東洋医学は個人に対する医学、つまり本格的なオーダーメード医学が必要なのです。

このことが理解できれば、東洋医学の先生でも、臨床技術のレベルに差があることが理解できます。
西洋医学なら、病名、症状に対する治療になるので、ある程度スタンダードの診療アプローチがあります。
東洋医学なら、患者様に対する全面的な理解が十分でなければ、最高な治療に至りません。

東洋医学では先生方の臨床の技を形容する時に次の色々な言い方があります。

医者、意也
医者が頭や心で推理することです。創造性がないと良い先生になりません。
医者如用兵
診療することは戦場の指揮者の兵隊を使う如く。
臨床上、特に難病、慢性病、虚弱体質の場合、どう正気を保ちながら、邪気を払い切るか?どう臓腑、上下、気血などのバランスをうまく維持しながら、時期をみて治療するか?など
戦略を通観して、兵隊をうまく使える人がうまい医者です。
芸術の医者
医者としては病気を治すには、巧みがなければうまい治療とはいえません。
簡単に見えるが効く、巧みのある技で体に傷をつけずに病を治します。
上医料如神
うまい医師なら、病気の過去、進む傾向、予後などを推測できます。体質、性格、メガリズムをよく把握できるので、診療過程に常に先のことを予知できて措置することができます。
上工治未病
最高の医師が病気になる前に治療する。
養生医学、アンチエイジングなどの予防医学の重要性が強調されています。

少し難しかったですね。ご質問があれば、ぜひともお寄せください。
次回の第4回目は、バランス回復 - 「 平 」 という養生治療観 についてお話します。
それでは、またお会いしましょう。

前回の第2回目はこちらから 東洋医学の基本的な考え方 - 1

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許先生のコラムバックナンバー東洋医学コラム

こちらは、許先生のコラムバックナンバーになります。読み返してみると勉強になりますよ。

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