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貴方に絶対役立つ東洋医学第10号 - 発行者 : 許志泉

掲載のコラムは、許志泉先生が以前 「 まぐまぐ! 」 に発行していたものです。
東洋医学にご興味がある方、ぜひお読みください。

漢方は何に効くのか?許志泉の漢方経験 < 症例集3 >

みなさん、こんにちは。許志泉です。春が近づくと気分が明るくなる人とそうでない人とが出てきますね。そうでない人の中には、花粉症 ( 季節性アレルギー性鼻炎 ) に多くの方が悩んでいます。

花粉症は当たり前! 花粉症は根治できない!

・・・ と考えていませんか?多くの方が花粉症で悩みそれに伴い、たくさんの花粉症対策がありますが、
どれもイマイチ ・・・ シーズン前に薬を飲んだり注射したりするなどよく聞きます。
実は、あまり知られてはいませんが、花粉症は漢方により体質を変えることにより根本から治せるのです。

花粉症は、花粉の飛散量と相関しますが、体調、免疫状態が決定的な要素になります。よくある話ですが 外国人が来日すると一年目は問題なく、二年目になると鼻がグズグズになり、三年目になると定型的な花粉症が出てくる例がたくさんあります。

このような場合、漢方では小青竜湯、葛根湯、 葛根湯加川芎辛夷をよく使いますが、実際有効な臨床方剤がいっぱいあります。ただし、しっかり弁証論治 ( 体質、症状などを見極めて治療すること ) しなければ十分な効果が得られないということです。
また、花粉症の治療では、「 症状が激しいとき 」 と 「 無症状のとき 」 に分けて治療することが重要です。
つまり治標 ( (対症治療 ) と治本 ( 根本治療 ) との治療方法論です。

以上のことから 「 症状がないときには治療する必要がない 」 という考えは大間違いなのです!!
つまり、症状があるときに対症治療を取り入れることで、無症状のときに根本治療することです。
ひとつ事例をご紹介いたしましょう。

K.Yさん 72才
[ 症状 ] 2−3年前から、春になると鼻づまり、水のような鼻水、くしゃみなどの症状が出る。
[ 体質 ] 痩せ型、皮膚が白い、汗が出やすい。疲れやすい、睡眠が浅い。

桂枝湯の証と見て桂皮、芍薬、生姜、甘草、大棗、石膏、知母を出しました。
3ヶ月ほど漢方を飲んで、翌年には花粉症が発症せず、5-6年が経過。未だ症状が出ていません。

花粉症のある方は、他のアレルギーを持つ場合もあります。たとえば、喘息、蕁麻疹なども合併している場合もあります。そのような場合漢方では、一緒に治療をします。生理痛の治療を目的にきた方でも、生理痛が治って、同時に花粉症も治ったという例もたくさんあります。

東洋医学の観点では、病名が同じ花粉症でも、いくつかのタイプがあります。たとえば肺熱、脾胃湿熱、水分停留、営衛不調などなど ・・・ 症状だけではなく、根本から治療するので、花粉症も治せるのです!

今回は、少し難しかったでしょうか?ご質問があれば、是非ともお寄せください。
次回の第11回目は、美味しくて効く - 漢方茶シリーズ1 についてお話します。
それでは、またお会いしましょう。

前回の第9回目は、こちらから 漢方は何に効くのか? - 許志泉の漢方経験 [ 症例集2 ]

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こちらは、許先生のコラムバックナンバーになります。読み返してみると勉強になりますよ。

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